歯磨き粉によるアレルギーが発症してしまうと、唇の端が腫れあがって切れてしまったり、喉の奥が腫れあがって呼吸困難になったりすることがあります。症状が全身に回ると、かゆみでまったく就寝できないということもあるのです。では、こうした症状が出てしまった場合、マウスケアはどのように行なうのが最善なのでしょうか。ポイントとしては「検査結果をじっくり確認すること」と「オーガニックの製品を選ぶこと」、「免疫力を高めること」の3つが挙げられるでしょう。
■原因を見極めることがポイント
アレルギー症状が出たなら、すぐに医師の診察を受け、原因を見極めるための検査を受ける必要があります。近年では症状を引き起こしている原因もしくは物質をかなり細かく特定することが可能となっています。その検査結果と現在使用している歯磨き粉の成分表を比較してみましょう。そうすることで「本当に歯磨き粉が原因かどうか」を確実に見極めることができます。また、幾つかのアレルゲンとなる成分は化粧品やシャンプーなどにも使用されているので、それらの使用を中止すべきかどうかに関しても判断を下すことができるでしょう。
■刺激の少ない製品を選択しよう
市販されている合成成分を使用した練り歯磨きは使用をやめて、可能であればオーガニックの製品を選ぶようにしましょう。オーガニック製品の中には刺激が少ないだけでなく、各種ビタミンやホホバオイルなどを配合していて肌の保湿成分や免疫力を高めてアレルギー症状の回復を促進してくれるものもあります。低刺激のマウスウォッシュを活用するのも良いでしょう。
肌の状態がかなり過敏になっているなら、歯ブラシだけを使用してブラッシングをする、というのも良い方法です。柔らかい歯ブラシを使うことで歯と歯の隙間に溜まった歯垢を除去することはできます。歯磨き粉を使わないとしても、じっくり時間をかけてマウスケアをすることで、磨き残しをなくして歯周病や虫歯を予防することは十分にできるはずです。
■肌の回復に役立つ栄養素を摂取しよう
アレルギー反応は免疫力の低下に伴って症状が悪化することがあります。ですから、ブラッシングなど「食後のケア」だけでなく、「食事によるケア」も非常に重要な要素です。ビタミンCやコラーゲンなど、粘膜の回復と強化に役立つ栄養素をしっかりと摂取するのはとても大切です。また、豚肉や鶏肉なども免疫力を高めてくれる働きがあります。同時に、冷たい飲み物を極力避けることで消化器官の機能低下を防ぐ、ということにも注意を払いましょう。